![]() |
||||||||||
コソボの広々とした平野をひまわり畑とトウモロコシ畑が鮮やかな黄色、緑色に染めている。ともに収穫の時期だろう。その黄色と緑色の縞模様の平原の中にネズミ色をした大きな筒から白い煙を上げる発電所が見える。そのすぐ隣には、背の高い煙突から黄白色の煙を吐き出している工場らしき建物がある。見るからに環境に悪そうな煙である。もし何も見えないとしても、その近くを通れば、何か異様な臭いを感じる。今までに嗅いだことがないたとえようのない臭いだ。美しく広がる平原は自然のすばらしさを教えてくれるが、経済は貧しい。全く皮肉なものだ。まさにこの工場から垂れ流されている煙は経済的貧困を象徴している。そんな心配とは関係なく、風の流れに任せ、その煙は首都プリシュティナの方へと流れている。 コソボ解放軍(Kosovo Liberation Army)はすでにコソボ全土の40%の領土を支配下においているといわれている。首都プリシュティーナから二番目の都市ペーチ(Pec)に行こうとしても、直接は行けない。(地図参照)大きく迂回しなければならない。ほかの町に行くにしてもところどころ道路にはセルビア警察の検問所がある。コソボ解放軍の支配下の地域に通じる道路は最後の検問所より先には行くことができない。7月6日にアメリカ・イギリス・イタリア・ドイツ・フランス・ロシアで構成されるユーゴスラビア連絡調整会議(コンタクトグループ)とポーランドなどの外交官らによる国際監視団がコソボを訪れ、形だけの監視活動をおこなった。このときもコソボ解放軍の地域に通じる最後の検問を通過することはできなかった。
(C) Copyright 1998, The InterMedia Center |